難解な古典や名著は往々にして難解な存在で、なぜ難解なのかというと前提知識の問題であると著者は本書の中で言っています。確かに現代日本人にとってはごくごく当たり前の感覚や知っていて当然の事件やトレンドも１００年後、1000年後の人からしてみれば実感も共感も出来ない難解なものとなっているでしょう。そんな難解な本を無理に読み進めるのは勿論自由な楽しみ方のひとつではありますが、その本について長く向き合ってきたいわゆるプロの人に水先案内人として紹介してもらうのも十分に面白いし基礎知識を授けてくれるので、名著に向かい合う前にガイドブック感覚で楽しんでいただける１冊です。
聞いたことはあるけれども、手に取ったことはあるけれども…といった12の名著・古典を厳選して各章だいたい１０分で読み切れるご紹介しています。
長く人に愛され続けてきた古典や名著の一端に若いうちから親しむことは人生に何かしらの喜びを与えてくれるのではないでしょうか。

(ららぽーと甲子園店　スタッフ)

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