おすすめ書籍
魔性の子 十二国記
著者:小野不由美
税込価格 :880円
ISBN:9784101240510
発売日:2012年7月
小野不由美が描く異世界ファンタジーシリーズ 十二国記 その0巻
昨今のライトノベルにみられる異世界転生モノとは違い、人の奥底までを描くような壮大な物語。
是非シリーズで読んでほしいところだが,この魔性の子はその中でも少し趣が異なる。
物語が”こちら”の世界である日本を舞台にしており、そこで起こる出来事は徐々に苛烈に凄惨さを増してゆくホラーであり、その正体に迫る過程はミステリーだ。もちろんその先は異世界へとつづいてゆくというファンタジーでもある。
なぜこの作品が0巻とされるのか、シリーズのどのタイミングで読むか意見が分かれると言われるが、この「魔性の子」を読むことでシリーズを通しての謎の裏側に触れることができるので、初めに読むと驚きも一層味わえるというのがこの一作の醍醐味。まさに十二国への入り口と言えるだろう。
それぞれの作品としては独立した物語なのでどこから読んでも楽しめるが、きっと読み進めていくうちにこの0巻を読み返したくなると思う。具体的には3回ほど。なんなら同時進行で読んでもいい!
”あちら”の世界中十二国へと繋がる戦慄の序章ー
「俺達は故国喪失者だ。」 帰りたいー 帰らなければならないー
物語の終わりに彼らが向かう先は、、、
是非見届けていただきたい。
そして、2025年12月には続く第1巻「月の影 影の海」の十二国記ミュージカル舞台化が発表された!!
同じころにはオーディオブック化も控えている。この一年は「十二国記シリーズ」を読みふけるしかない!!!
(イオンモール浦和美園店 スタッフ)