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馬場戦記 新しい視点でたどるジャイアント馬場物語 第1巻
著者:流智美
税込価格 :1,980円
ISBN:9784583117218
発売日:2024年10月
この本の前に「燃える闘魂」アントニオ猪木の猪木戦記が0~4巻まで発売されていたが、今回紹介するのはBI砲のBの方、ジャイアント馬場である。現在、MLBやサッカーなど、海外で活躍するスター選手も多く、年収もケタ違いだが、1960年代では日本のスポーツ選手が海外でメジャーになれるのはボクシング・柔道・プロレスなど格闘技しかなかった。プロ野球のON砲の給料を聞いて、鼻で笑っていたと噂されたジャイアント馬場。その年収もジャイアントであった。この本は、力道山生前に海外武者修行にでた頃のエピソードが満載である。目次を見ても①1960年(昭和35年)―力道山から「ケタ外れの新人」と見られていた ②1961年(昭和36年)―マクマホン、NWA世界王者ロジャース…アメリカの大物達をたちまち魅了 ③1962年(昭和37年)―憧れのNWA世界王者ロジャースと戦場を共にした至福の日々④1963年(昭和38年)―アメリカでの名声と力道山の思惑のはざまで 1964年(昭和39年)―馬場と日本テレビの絆のベースにはこの年に交わした「終生の約束」が在ったと、まだアメリカマット界が黄金マーケットであった時代に、海外遠征で大活躍した馬場の活躍が著されている。当然、その頃は、YouTubeなどないので、東スポや月刊誌を熟読することでしか、情報を得ることができなかったが、そのファンタジーを信じ込んでいたものである。近年、昭和のプロレスラーの悲しいニュースが多い。現在も元気なレスラーは、坂口征二、藤波、長州、天龍、前田、佐山、藤原には、まだまだ長生きしてほしいものである。
(なんばCITY店 根津)