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TJライナーの“たまに乗り鉄” 三岐鉄道北勢線2013.03.17

はるばる来ました!三重県桑名!!
近鉄特急で大阪鶴橋から約2時間掛かります。

今日の目的は桑名の駅で下車
連絡歩道橋を降りて駅前ロータリーを進み
バス乗り場の横を通って徒歩約3分 
西桑名駅から阿下喜駅までの20.4km 三岐鉄道北勢線です。

特徴は なんと言っても線路幅が狭い
762mm軌間のナローゲージなんです。
ちなみに近鉄名古屋線・大阪線などの路線は1435mm軌間
約半分ですからその違いは一目瞭然です。
JR在来線は1067mm

四日市から出ている近鉄内部線と八王子線同様
日本で数少なくなった一般営業を行なっているナローゲージ路線です。

運営会社が数回変更になっており
三重県の鉄道であったため戦時中に三重交通になり
その後近畿日本鉄道“近鉄”に譲渡
近鉄時代に新車を導入、信号の自動化、ATSの新設、西桑名駅の移動
大規模な近代化工事を実施しましたが
乗客数の減少に歯止めが掛からず
近鉄は廃止を決定
三重交通バスへの転換を進めます

しかし沿線の自治体が反対を表明
北勢線は地域公共交通として重要性が高いと
第3セクターでの鉄道運営を模索します。

2002年に廃止の届けが国土交通省に出されてしまい
会社設立も時間がない。鉄道運営のノウハウもない。
そこで近隣の三岐鉄道に運営を依頼したのでした。

三岐鉄道は北勢線を延命存続させるのでなく
施設・車両などをリニューアルしてから運営を引き継ぐとして
急カーブを緩くする曲線改良や
行き違いの出来る駅を増やし待ち時間縮小
車両を冷房化するなど近代化が進められました。
実際乗ってみて車両が小奇麗になっており
駅も屋根が新設されたり駅舎が改築されたりと
本家の三岐線よりも近代的な装いです。

しかし、やっぱりナローゲージ
最高速度は45kmでとても速いとは言えず
釣りかけモーターがうなりを上げる走り出し
瞬発力もありません。
カーブでの揺れも激しくて乗り心地は良いとは言えません
近鉄内部線同様 車両の長さは10mと15mで3両及び4両編成
ちっちゃな車両です。
普通の近鉄電車1両が20mですから4両編成でも可愛いものです

駅にも北勢線を残そう!のポスターが掲示してありました。

三岐鉄道も2003年4月1日より10年間面倒見ますと約束したので
この先どうなるのでしょう

終点の阿下喜駅も綺麗な駅舎に生まれ変わり
ローカル線の終点のイメージはありません。
自動券売機、自動精算機、自動改札機も設置され近代化を押し進めた北勢線
三岐鉄道もできることはやっていくとの姿勢は見て充分伝わります

列車のこれ以上のスピードアップは
線路幅を広げない限り無理でしょうか
お金も時間も掛かってしまう!!

古いものと新しいものがゴッチャゴチャになった北勢線でした。

 

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