鉄道ブログ詳細

TJライナーの東海地方 鉄道乗りつぶしの旅 大井川鐡道井川線2016.02.21

金谷から大井川を右に左に眺めて進んで行き止まり
広い構内の千頭駅に到着します
もと南海電鉄の車両がとなりのホームに留置され
SL列車「かわね路」号の終点でもあり
蒸気機関車の方向転換のため
構内のはずれにターンテーブルがあります
一番奥の線路には元近鉄の車両と
西武鉄道の電気機関車が佇んでおります

千頭駅からは井川線も起点として出ており
千頭から井川の間 25.5kmの間に駅が12駅
そのほとんどが秘境駅と呼ばれる
誰が利用しているかわからない
集落が消滅してしまった場所もあります

なお2011年9月に台風による道床が流出し
接岨峡温泉駅と井川駅間で運転休止となりましたが
10月に復旧 運転が再開したものの
2014年9月 閑蔵駅から600mの地点で土砂崩れがあり
現在 接岨峡温泉から先が不通になっています

大井川の流れに沿って山間を縫うように走り
全体の1/3がトンネルと橋梁で
カーブが非常にきつく
沿線に民家は非常に少なく
現在利用しているのは観光客がほとんど

昭和10年1935年3月に大井川電力専用線として開業
その際は762mmにて運行開始
翌11年に軌間を1067mmに改軌して
本線から貨車が直通できるようになりました
昭和29年中部電力の専用線として井川の堂平まで開業
昭和34年中部電力専用線を大井川鉄道が引継ぎ
大井川鉄道井川線として旅客営業を開始しました

ダム建設の専用鉄道として建設された経緯から
車両限界はかなり小さくなっていて
最大幅1850mm最大高2700mm
なお一般的な軽便鉄道の車両は
最大幅2100mm前後
この井川線の車両がどれだけ小さいか・・・

井川線を走る車両は
全列車が機関車牽引の客車列車
全列車がDD20形デーゼル機関車によって押上・牽引
機関車が麓側千頭側に連結
井川側に制御客車クハ600形を連結

今回、名松線のように終点まで行けず
接岨峡温泉駅まで参ります
千頭駅のプラットホームも本線のホームにくらべ
大分低めでこれから乗り込む客車は
すべて手動ドアになっています

発車時間が迫ってきましたが
3両繋いでいる客車にはTJのみ
発車時間になっても誰も乗り込んで来ず
TJひとりを乗せて出発しました
運転手、車掌の2人体制で
TJ一人のために観光案内をしてくれています
貸し切り列車状態です

この井川線の施設は中部電力が保有
なんと井川線の赤字額は中部電力が負担しているそうですよ

今日の列車も中部電力様に相当な額を
補てんいただいているでしょう
真冬はさすがに観光の方はいらっしゃらないですね

 

アーカイブ

一覧へ