おすすめ書籍

鵼の碑

著者:京極夏彦

税込価格 :2,420円

ISBN:9784065150450

発売日:2023年9月14日

今週のおすすめ本

20年ほど前、著者のデビュー作「姑獲鳥の夏」を読んだときは衝撃的でした。
「魍魎の匣」「狂骨の夢」「鉄鼠の檻」「絡新婦の理」と、作品が続くごとにサイズが分厚くなり、
新書がまるで弁当箱のようになっていきましたが、当時はその厚さも全く気にならないほど、何度も読み返したものです。
妖怪を主要テーマとしながら、作品ごとに民俗学や心理学、禅などの様々な知識が盛り込まれており、その知識量には圧倒されます。
また、中善寺、榎木津、関口などの主要キャラも魅力的で、とくに「探偵」榎木津礼二郎はスピンオフ(?)作品もある人気キャラです。
さて、今回18年ぶりに「百鬼夜行」シリーズの最新作「鵺の碑」が発売されました。久しぶりに見た弁当箱サイズの新書が懐かしく、
ページをめくって見れば、よく知ったキャラたちが当時の記憶そのままの姿で新たな物語に直面します。
「鵺」といえば、猿の顔に狸の胴体、虎の手足に蛇の尻尾を持つという、西洋で言えばキメラのような継ぎはぎの妖怪。
京極堂の憑物落としは、どのようにこの妖怪を祓うのか、18年越しの新たな物語に注目です。

(イオンモール奈良登美ヶ丘店 スタッフ)

 

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