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みんなの民俗学 ヴァナキュラーってなんだ?

著者:島村恭則

税込価格 :968円

ISBN:9784582859607

発売日:2020年11月16日

この新書を読めば日本が分かる

民俗学というと、古くさい風習や伝説について研究する学問というイメージがありますが、副題にある「ヴァナキュラー」を日本語で表せば「現代民俗学」。
文字通り、現代の身近なエートスについて研究する新しい学問です。

ヴァナキュラーでは、都市伝説やおまじないなど、旧来の民俗学研究にカテゴライズされる対象だけでなく、B級グルメや、部活や職場などごく小さい共同体のみで通用する習慣、果ては「我が家のルール」など、超ローカルな生活習慣までもが研究対象となります。

いうまでもなく、社会はこうした目につきにくい、細かなディテールの積み重ねで成り立っています。
木を見て森を見ずという言葉がありますが、社会の分断が進む現代において私たちに必要なのは、木々=個人をつぶさに見ることで、その集積としての森=社会を捉え、イメージする姿勢なのではないでしょうか。
その意味で、本書は現代日本を測る際の、新たな物差しとなるでしょう。

民俗学入門としてもうってつけな一冊です。ぜひ。

(志木店 スタッフ)

 

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