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レッドゾーン
著者：夏川草介
税込価格 ：1,650円
ISBN：9784093866477
発売日：2022年8月29日
「臨床の砦」の続編である本書は、令和２年の２月３日横浜港にクルーズ船が着岸したところより本編が始まる。クルーズ船で感染者が多数出たことにより、長野の信濃山病院にもコロナ患者が搬送されてくることになったのだ。信濃山病院は呼吸器内科医も、感染症の専門医もいない、地域に密着した小さな病院だ。「病める人がいるのなら、我々は断るべきではない」という信念のもと、コロナ患者の受け入れ態勢に入るのだが・・・。未知のウイルスに挑む医療の現場。様々な葛藤を乗り越え医療に従事する人々の姿に心を動かされる。医師の敷島の娘の「お父ちゃんはお医者さんなのに、コロナの人、助けてあげなくていいの？」という言葉は、ずーっと胸に響いている。現場で闘い続けた著者だから書く事が出来た心に沁みる１冊だ。このような医療従事者の方々に支えられて私たちは生きている。
(アトレヴィ大塚店 北川恭子)
