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一九八四年 新訳版

著者:ジョージ・オーウェル/著 高橋和久/訳

税込価格 :946円

ISBN:9784151200533

発売日:2009年7月15日

おすすめの海外文学

ディストピアSFの金字塔、最近では2021年の共通テストでも出題されました。
“ビッグ・ブラザー”率いる党が支配する、全体主義国家によって分割統治された近未来世界の恐怖を描いた作品。
舞台となるオセアニアでは、ありとあらゆる生活に制限がかけられ、さらには「テレスクリーン」という機械と町中に仕掛けられた
マイクによってすべての行動が監視されています。
全体主義とは、全体(国家)の利益を第一とし、個人の価値は全体に奉仕する点だけで認める主義。
つまり、個人の自由は認められず、個人は全体のために貢献すべきという考えを指すものです。
代表的な例としては、ナチス・ドイツやソ連ですが、その昔、戦争中だった日本だって全体主義にあたりました。

この小説はフィクションであり、実際には存在しないのですが、あまりにもリアル。
70年以上前に刊行された小説でありながら、全く色あせることはなくむしろ現代が1984年の世界に近づいているのでは?
とたまに思うことがあります。
特にSNSやインターネットをしている時、自分の好みに自動的にカスタマイズされていくネットニュースの通知など。
スマートフォンが行った場所を自動的に記録し、レビューを求めてくる時など…。
便利だけど、どこか監視されているようなそんな感覚に陥ることがあります。
まさに、この小説の「テレスクリーン」のようだなと。

(本部 山口)

 

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