今年は四月から夏日の日があり、初夏を感じさせる気候が続いています。
これから到来する梅雨の時期、そして夏に向けておすすめの青春小説を紹介します。
青春小説の旗手、天沢夏月さんの「七月のテロメアが尽きるまで」です。

内容を簡潔にお伝えすると、難病ものの作品です。
主人公の内村秀が飯山直佳の落としたUSBメモリを拾い、その中にあった「遺書」を見るところから物語は始まります。
関わることがなかった二人が打ち解けていくとともに、秀や直佳の抱える問題がわかっていき。
そしてすべて読み終えた後、また最初からページをめくりたくなる「透明」な青春小説です。

天沢先生の青春小説はどれも完成度が非常に高く、誰にでもお薦めできる作品ばかりです。
また雨の描写や夏を感じさせる描写の書き方がとても上手なので、
物語を儚くも美しく、爽やかに彩ってくれるところもポイントが高いです。

学生だけでなく大人にも響く青春小説。
少し前の作品ですが、強くお薦めしたい一冊です。

(イオンモール浦和美園店　スタッフ)

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