コナン・ドイルの小説「シャーロック・ホームズ」シリーズを原案にシャーロック・ホームズの最大の敵役、犯罪卿として名をはせるモリアーティ教授を主人公として、なぜ彼が犯罪を行うのかという視点から描かれたクライム・サスペンスです。アニメに舞台にミュージカルと大きくメディア展開が広がっている作品なので、タイトルを目にされたことのある方もいらっしゃるかと思います。
原作のおじいちゃんの姿はと違い、若く美しいモリアーティ三兄弟に、モラン大佐、フレッド・ポーロック達モリアーティ陣営ｖｓシャーロック、ワトソン医師、レストレード警部にハドソンさんのシャーロック陣営、お話が進むにつれて更に魅力的な仲間が徐々姿を現していきます。
では、なぜモリアーティ教授は犯罪を行うのか、それは大英帝国の人口の３％にも満たない貴族という特権階級の者たちに虐げられる民衆を救うために、社会制度そのものの在り方に一石を投じる為です。犯罪でなぜ社会制度を変えられるのかというところは読んでからのお楽しみです。
時代も舞台となる国も現代の日本とは異なりますが、この作品の根底にある問題定義は現代日本の問題に通じるものがあるように感じます。
物語も佳境となり、更に盛り上がってきたこの作品を是非ご一読下さい。

(ららぽーと甲子園店　スタッフ)

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