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海賊とよばれた男 (上)(下)
著者:百田尚樹
税込価格:(上)880円(下)902円
ISBN:(上)9784062778299 (下)9784062778305
発売日:2012年7月12日
今回ご紹介するのは、百田尚樹先生による『海賊とよばれた男』です。
この物語は実話で、石油元売会社「出光興産」の創業者・出光佐三(いでみつ・さぞう)と、1953年(昭和28年)にイランから石油を輸入した「日章丸事件」をモデルとした小説です。
物語は、昭和20年日本が敗北し、すべてを失った国岡商店店主・国岡鐵三が再び店を再建するところから始まります。
お金も仕事もない中でも、鐵三は社員を切ることは絶対にしません。そんな店主に率いられ、店員たちは必死で食らいついたラジオ修理の仕事を熟します。
そんな中、鐵三は石油業界に足を踏み込んでいきます。鐵三は商売人として以前から石油に目をつけていました。しかし、石油輸入再開の条件としてGHQから提案された内容はあまりにも過酷なものでした……。
『海賊とよばれた男』は歴史経済小説としても、とても勉強になる一冊です。ですがそれよりも働くとは何か。働くってすごいことだと言った内側から込み上げるものがある小説です。
(イオン洛南店 村田)