みなさん、ザ・キャビンカンパニーの展覧会にはもう行きましたでしょうか。
わたしは先日、ムスメを連れていってきました。

以前から好きで、新刊が出るたびに買って読んでいるんですが、ここ最近、少し画様子が変わってきた気がします。
そのポイントとなったが、今回紹介する『がっこうにまにあわない』からかな、と、ムスメは見ています。

キャビン印のクートラスの絵みたいなテクスチャーと、ページをめくるたびに次々に変わる状況や登場するキャラの流れはそのままに、いたる所に何気なく配置されたモチーフが、まあ不穏。とくに、あかない踏切と無限に続くような列車、セーラー服の少女の後ろ姿が、中村宏のイラストレーションみたいな不吉さが出ていて、わたし的には最高でした。
最後に待ち受けるのが〇〇、というのも何やら暗示的。むかし、〇〇のとき、飼い猫が興奮して、狂ったように部屋の中を転げまわっていたのを思い出す。

展覧会では、おみやげにイラストが入ったコップを買いました。これで寝る前になにか飲んだら、どんな夢を見られるだろう。
何かから逃げて走っているのにまったく進まない、高熱のときにみるような夢。サイケデリックな、明るい悪夢。
おすすめです。

(船橋店　スタッフ)

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