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TJライナーの関西ローカル線乗りつぶしの旅 信楽高原鉄道編2013.07.13

今日のTJライナーは大阪駅より“新快速”敦賀行きに乗車
琵琶湖線の草津に向かいます。

関西圏をほとんど乗車したTJではありますが
2線区乗っていない路線があるんです。
両方ともに国鉄赤字ローカル線から転換した第三セクター鉄道
東の滋賀県 信楽高原鉄道と 西は兵庫県 北条鉄道
両線ともここまで残っているにはそれなりな理由があり
どちらも中途半端に行きづらい

特急に乗って遠距離という訳ではなく
ちょっと午後からという場所でもない
どちらも本線から支線に乗り換えてまた乗り換える
言ってみれば孫線のような存在で

他の線区と一緒になんて乗せてやらない
半日で乗ろうなんてけしからん!そんな両線です

今回は東の滋賀県 信楽高原鉄道様に表敬訪問いたします
新快速を山科で下車 琵琶湖線の野洲行きに乗り草津へ
草津からは関西本線の柘植まで通じる草津線に乗り換えます

草津線にもJR西日本の名車221系が運用されています
この車両も1990年に鉄道友の会によるローレル賞を受賞しました
転換シートに座り出発を待ちます

関東や関西の都市圏にお住まいの方は
ビックリするかもしれませんが
草津線はすべての駅で自動にドアが開きません
ドアの横にあるボタンを自分で押して乗り降り
空調の効率化もあり各自でドアの開閉を行なうんです

草津を出発し列車は大きく右に曲がって
琵琶湖線と別れを告げます
徐々に建物が少なくなって
遠くに山々が見えて
青々とした水田の中を4両編成は走ります
丁度草津線の真ん中くらい貴生川駅下車

近江鉄道と信楽高原鉄道の乗換駅ですが
駅構内は閑散としています
これから乗車する信楽高原鉄道は30分の待ち時間
しかし時刻表を見ると1時間に1本
時間帯により列車がないこともあり
充分に満足の接続です

駅のホームでベンチに座り待っていると
遠くから鉄橋を渡る列車の音が聞こえて来ました
しばらくするとなんと予想に反して
2両編成のディーゼルカーが到着
中から高校生が大人数で降りてきます
この高校生たちの下校のために1両増結したのが真相でしょう
折り返しの列車はガラガラの状態で発車しました

この信楽高原鉄道は1987年7月に
JR西日本より転換された第三セクターの鉄道で
主要株主は甲賀市・滋賀県・近江鉄道・滋賀銀行など地元の自治体や企業
今年の4月に上下分離方式で出直しを図っています。
前に養老鉄道や伊賀鉄道のときに話しました
線路などの施設は甲賀市が所有し
信楽高原鉄道はその線路の上を列車運行だけを担う会社
となりました。

信楽高原鉄道を話し時に忘れてはならないこと
1991年の正面衝突事故に触れなければなりません
信楽にて開催しているイベントの輸送にJRの臨時快速が
直接乗り入れを行なっていましたが
信号トラブルによる判断ミスのため単線なの上り・下り
両方の列車が出発してしまい
信楽高原鉄道の普通列車とJRの臨時快速が本線上で正面衝突
列車は大破し多くの死者けが人を出してしまいました

貴生川を出発した列車は右にカーブをしていき
鉄橋をわたり築堤を上っていきます
ひたすら上りの連続、エンジンもうなりを上げています
茂みのなかに突入し山のなかへ
大きな杉の木が並び列車の足元には笹が生い茂り
たまに視界が開けると遠くに町並みがみえ
こんなに登ってきたのかとビックリするくらいの高さ
せせらぎが流れ まさしく高原鉄道だ!

貴生川を出て10分経ってもまだ駅はまだ
なんと初乗り340円!!と言っても終点信楽まで450円でした。

信楽といえば信楽焼き
信楽焼きといえばたぬきの置物ですね

信楽高原鉄道の各駅にはたぬきの置物が出迎えてくれています
また貴生川から乗車して茂みに入る手前で
たぬきの大群が歓迎してくれました

終点信楽のホームにはたぬき一家が集合しています
それと駅前に巨大たぬきがお待ちかねですよ
実はこのたぬき公衆電話が足辺りについていて
まあいってしまえば電話BOXですね。

関西ローカル線の旅 鉄道ファンだけでなく
一般の方にも楽しんでいただける信楽高原鉄道でした。

注意!絶対に事前に時刻を調べて行きましょう

 

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