全国のＪＲ線の貨物輸送を一括で担うＪＲ貨物
このＪＲ貨物には札幌から福岡を結ぶ
約2，100ｋｍを43時間掛けて走破する列車が有ります
札幌貨物ターミナルから福岡貨物ターミナル
札幌発福岡行（南行）は湖西線経由で約2140ｋｍ36時間53分
福岡発札幌行（北行）は米原経由で2137ｋｍ　43時間18分

途中の交代箇所が東室蘭操車場、五稜郭、東青森、秋田貨物、酒田、
南長岡、富山貨物、敦賀、吹田貨物、岡山貨物、広島貨物、幡生操車場
北九州貨物にて14人で交代して運行しています

ＪＲ貨物で定めている一人あたりの連続乗務距離は
上限220ｋｍで広島貨物～幡生操車場が唯一の例外で222.3ｋｍ
連続乗務時間も定められており
深夜時間帯（22時～午前5時）を2時間含んだ場合は4.5時間
日中は6時間までとなっています
案外長い時間、距離だと思いませんか

札幌から千歳線、室蘭本線を走り五稜郭
青函トンネルを潜り青森へ
奥羽本線、羽越本線、日本海縦貫線をひた走り敦賀
南行は湖西線経由で関西へ
東海道本線、山陽本線、関門トンネルをくぐって門司
九州上陸し鹿児島本線で福岡に到着します

近年、鉄道貨物は増加傾向だそうで
600ｋｍ以上の長距離貨物はドル箱だそうです
地下鉄の貨物列車の話の時に話をしましたが
トラックドライバーは慢性的な人手不足
道路状況・渋滞や高速道路の閉鎖などリスクも多いですね

ＪＲ貨物が主張しているのが
貨物列車は自然に優しいＥＣＯな輸送手段
トラックと比べて空気を汚しません
いいことばかりですよね

ただ各地のＪＲの線路を借りて列車を運行しているため
各社との連携が不可欠な訳です
列車のスジを頼んで各線のダイヤに通してもらわなければなりません
札幌～福岡までの列車も
ＪＲ北海道、ＪＲ東日本、ＪＲ西日本
そしてＪＲ九州のレールを借りて走っています

しかしブルートレインが廃止になったため
最高速度を上げて110ｋｍの運行を認めてもらったり
融通をきかせてもらっています

通販がはやれば貨物列車が増発
物流の基礎を担っているＪＲ貨物の今後の飛躍に
更に期待したいですね