なんだ！また紅葉か！とお怒りのお客様
申し訳ございません。今シーズン最後の紅葉話にお付き合い願います

浄瑠璃寺は以前から訪れてみたいお寺で
初めてその名を知ったのは
高校１年の現代国語の時間
教科書に堀辰雄さんの「浄瑠璃寺の春」が取り上げられて
授業の時間読んだことからですね。
現代文の教科書の中にあったひとつの章だったのですが
なぜか印象に残っていて

しかし　なかなか行きづらい場所にあって
今まで訪問していませんでしたが
今回念願の訪問となりました。

近鉄奈良駅より奈良交通の急行バスで約30分
本数も少なく約1時間おきで　1日7本だったと思いますが
約30分時間をつぶしてバスに乗車

途中５つくらいしか停留所に止まらない急行バス
しかし当たり前ながら制限速度で走行しているので
バスの後ろは乗用車の長い列・・・
バスはたまに左に車両を寄せて
後ろの車両を通過させていきます。

乗車から15分くらい過ぎると
景色は山里の風景に
あたりの山々も色づいており
午前中雨が降っていた為か
靄がかかって遠くの山々はまるで水墨画のようです
道も狭くなり坂道を登っていきます
野菜の即売所があったり
石仏らしき石柱がちらほら

店舗が見えて駐車場が広がり
終点　浄瑠璃寺
お寺に続く参道がとっても地味で
左右にみやげ物店などなく
普通に細い路地にしか見えません

浄瑠璃寺は実は京都府にあるお寺
京都府木津川市加茂町にある真言律宗の寺院で
境内は池を中心にした浄土式庭園
平安時代末期の本堂と三重塔が残っています
平安時代の建物が有るんです！！
1107年との記載があります

ほんとうに素朴な境内で
あまり広い敷地ではありませんが
金や贅沢な装飾など一切無い本堂の佇まい
自然の中に溶け込んでいると言うか
とにかく“ホッとする”心が和みます

いまは紅葉シーズンのため
観光の方が多数お見えになっていますが
もちろん京都や奈良市内に比べたら断然少ないです
誰もいない時期がいいかもしれないと思いました
賑わいとは無縁の寺院という印象
でもあまりにも寂しすぎるかもしれないですね

浄瑠璃寺行きのバスですが
ＪＲ大和路線の加茂駅からも出ています