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TJライナーの鉄道お勧め本2014.04.12

久々に鉄道の書籍を紹介いたします
本日紹介する書籍は

交通新聞社発行
KOTSUライブラリ2
青田 孝著
ブランドになった特急電車
1,944円(税込)

JR時刻表や鉄道ダイヤ情報を発行している出版社で
新たに選書シリーズとも言える「KOTSUライブラリ」を立ち上げ
その第2作目がご案内する作品です。

関東の方でしたら
小田急といえば“ロマンスカー”
箱根に行くには“ロマンスカー”と答えが返ってくる
定番中の定番!小田急電鉄のロマンスカーのお話です

小田急のロマンスカーといえば
国鉄こだま型151系や新幹線0系の元となった
SE型3000系が源流といえます

以来数々の名車が登場しました
運転席を2階に上げ全面展望席を設けたNSE3100系
NSEと同じく展望席を設けリクライニングシートに変更
最新の装備で登場 LSE7000系
客席高い位置に眺望を良くしたハイデッカーHiSE10000系
JR御殿場線と相互乗り入れのグリーン車を設置、ダブルデッカー20000系
そして居住性を重視10両編成で6+4の分割が出来るEXE30000系

しかし、このEXE30000系は乗ってワクワクするか?
子供たちが見るだけで喜んでくれるか?
実際「こんなのロマンスカーじゃない」とのご意見も多かったとか

乗るだけで箱根が始まるリゾート列車
JR九州のななつ星や近鉄特急しまかぜのような
乗るだけで優越感、嬉しくなるそんな車両が必要だと
小田急電鉄全体でプロジェクトを立ち上げ
特別の中の特別の車両 VSE50000系が出来上がりました

このVSEに乗務するには特別な資格がいるんです
特別な列車の乗務員も特別な人々
最上級のおもてなし
今では珍しくなったシートサービス
座席にて注文を取ってくれ
座席まで食べ物・飲み物を運んでくれます

飛行機の機長のように
VSEの運転手は車内放送であいさつするんです
どこで何を話かは個人の自由
箱根の話、天気の話、車両の話
「運転席より本日運転を担当しております〇〇です。
箱根湯本まで約1時間30分で到着の予定ですが
ごゆっくりお寛ぎ下さい」

想像するだけで嬉しくなってきませんか!

この書籍にはロマンスカーの系譜
なぜVSEが作られたか
ロマンスカーというブランドについてなど
事細かに記されています
最後の章には小田急電鉄の社長との対談がはいっており
いかに小田急にとってロマンスカーが宝となっているか
このロマンスカーを守っていくかを熱く語られています

箱根に行くときはぜひ
特急の中の特別列車 VSEにご乗車ください
1日3往復の特別列車にて心地よい時間をどうぞ!

 

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