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TJライナーの関西JR盲腸線の旅  桜島線・和田岬線2012.11.11

盲腸線という呼び名を初めて目にしたのは
多分 宮脇俊三さんの書籍かと思います。
本線から分かれて2~3駅走ったら終点
ちょこっと出っ張っている形から
そう呼ばれていたのではと思います。

しかし宮脇俊三さんの「時刻表二万キロ」を
読んだときの衝撃とともに
ローカル線への意識が大きく膨らみました
読んだ後すぐに鶴見線に乗りに行きましたから
しかし自分が成長して鉄道に乗りに
出かけられるようになった時には
国鉄のローカル線の多くが廃止になっており
北海道にいたっては毛細血管はすでになく
本線、幹だけとなっていました
あと5年早かったらと何度も思ったものです

今日は阪神地区の支線2つをやっつけます
まずはじめは“桜島線”
しかし桜島線で分からない方も多いと思います。
“JRゆめ咲線”と案内されていて
桜島線とは呼ばれていませんから
桜島線は大阪環状線の西九条から桜島までの4.1kmの路線で
現在はユニバーサル・スタジオ・ジャパンの最寄り駅
ユニバーサルシティー駅へのアクセス路線として有名です

大阪環状線が全通する以前は西成線と呼ばれ
大阪⇔桜島間で運転されていました。
環状運転開始後 西九条⇔桜島間が独立 桜島線となりました。
4.1kmの距離は1985年九州の香月線が廃止になって以降
宮崎空港線1.4kmが開通するまで
JR線の最短区間だったそうです

西九条では中線から出発 大阪方面・天王寺方面
両側の扉を開けて待機です
乗車の車両は103系のセサミストリートのラッピング車
しかし乗ってみると中からの眺めは最悪で
非常に外の景色が見づらくなっています
広告としての価値はものすごいのでしょうが

乗客から言わせてもらえば窓の部分は普段どおり
眺められるよう開けてもらいたいものです。

安治川口までは住宅街を走っていましたが
その先は工場地帯に突入
USJが無ければ工場地帯を走る貨物線の様相です。

もう一線 和田岬線こちらは独立した路線ではなく
山陽本線の一部とされています。
神戸の隣 兵庫駅より和田岬駅まで一駅で終点
間にひとつも駅がありません。全長が 2.7km
途中に鉄道車輌を製作している川崎重工兵庫工場があり
引込み線が延びています。
乗車した日は工場内に秋田新幹線の新車E6系がおりました

この線の特徴は
日中に1本も運転していないこと
時刻表を見てみると朝のラッシュのあと次の列車は
なんと17時です
和田岬駅周辺の工場への通勤の方の為の線区と言ってよく
日曜になると朝夕の1日2往復だけというメリハリがきいています

しかし和田岬には神戸市営地下鉄の海岸線が開通し
こちらは1日中運行されており
三宮と新長田を結んでいます

幹線道路を踏み切りで塞ぎ
渋滞の元凶となっており
廃止の話も出ております
近い将来なくなってしまう可能性が大です
神戸に来たら 和田岬線の乗車はいかがですか?
勧めておきながらなんですが 乗って5分で終点です。

本日は 西日本旅客鉄道(JR西日本) 
桜島線 西九条⇔桜島 4.1km
山陽本線和田岬支線 兵庫⇔和田岬 2.7km
合計 JR西日本の営業路線 6.8kmに乗車しました

 

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