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TJライナーお勧め鉄道本⑥2012.08.26

今回オススメする書籍は
とっても過激な内容の本で

鉄道は生き残れるか
「鉄道復権」の幻想
福井義高 著
中央経済社 刊
1,680円税込

著者の方は現在青山学院大学大学院教授
前職は なんと!東日本旅客鉄道㈱
JR東日本の職員だった方だから
なおさら驚きです!!

国鉄最後の年に入社
分割民営化を肌で感じた方ですし
学者さんでも
鉄道会社にいた方なので
真実味が加わります

以前このコーナーで新潮社「鉄道復権」を紹介
こちらは経済学者の方が書かれた本でしたが
まったく真逆の内容ですので
ぜひ読み比べて下さい

青函トンネルは閉鎖がベストの選択
整備新幹線は即刻中止
そもそも東京⇔広島間以外の新幹線は採算が合わない
東北・上越新幹線は短距離通勤新幹線である
JR貨物は日本に不向き
船での沿岸輸送の方が効率がいい
鋭い指摘が次々と!

そもそも鉄道は中途半端な輸送手段で
遠距離は飛行機が
短距離はドアto ドアの車には敵わない

鉄道が優位なのは
東京・大阪大都市近郊
札幌・福岡・名古屋など中核都市近郊
後は都市間輸送
JR北海道は札幌⇔旭川・函館・帯広
JR九州は小倉⇔博多⇔熊本⇔鹿児島中央の新幹線エリア

JR四国はその2つとも存在しないため非常に厳しいと
まだまだバス転換が必要な線区が残っており
JR各社の前途は不透明だと・・・

実際著者の方はJRの幹部の皆様にもお話しているとのことで
あながち鉄道ファン以外の乗客を考えた場合
もっともだと思うことが多く書かれていました。

鉄道が好きだ!と言えるみなさん!
ぜひ鉄道会社を儲けさせなければ
乗ったり見たりの楽しみがなくなる可能性があります

今から北海道・四国に鉄道旅行に出かけましょう!

 

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