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『大阪市営地下鉄にて』2014.08.29

こんにちは。
今日は、マイカーをお持ちでない方も市内での交通手段にはあまり苦労しないと思います。
私が生まれた年の1988年 本田技研工業からコンチェルト(セダン型の小型自動車)が発表・発売された頃だそうですが、この頃は地下鉄に乗ることが普通ではなかったようですが、今では毎日が地下鉄日和です。
ですが、世の中には色々な人がいます。
かのピカソは「車に乗るくらいなら歩いた方が良い」と言ったとか、言わないとか――

急ですが、地下鉄にまつわる私の昔話を少々。。。
時は2000年。2000年問題の肩透かしを受けながらも
部活動のテニスに励んでいた事を覚えています。
ある夏の遠征試合での事。電車に揺られながら、吊り革を使って私は立っていました。
あれが最初の公式試合だったかも知れません。二人三組のグループでの団体戦。
目的地までの道、私はまるで乗り物酔いとペアを組んでいるかのようでした。
徐々に気分が悪くなってくると、何か清々しい事を考える事にしました。
『後生ですから、どうか降ろして下さい。そうは問屋が卸しません。』

そんな事を考えながら電車に揺られていると、どこかの園児たちが乗り込んで来て、
見てみると身の丈ほどもあるリュックサックを背負っていました。
そして次々にリュックの中を探り始めました。夢中になると止まらないようです。

すると見兼ねた引率の若い先生が子供たちを注意します。
この注意に子供たちは驚いてお菓子を床に落としてしまいます。
そして慌てて拾おうとして前屈みになると、
まるでランドセルの中身を全部おっぽってやるみたいにリュックの中身をこぼしました。
お菓子をバラバラと教科書みたいに広げる様に、思わず私は笑みがこぼれました。
コントのような場面に遭遇して、緊張のほぐれた私は楽に試合に臨めました。

2014年 大阪市営地下鉄に揺られていると、ふと私はその日の事を思い出します。
ですが、よくよく考えてみると、車窓から外の景色が見えていた気がするので、
もしかするとあれは大阪市営地下鉄での出来事ではなくて、私鉄だったのかも知れません…。

 

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