鉄道ブログ詳細

スペーシアの なんと!地元自治体が鉄道の廃止を提案!   夕張2016.08.11

自治体の倒産にあたる財政再生団体の北海道夕張市
日本の近代化・高度成長を石炭で支え
夕張の炭礦から鉄道によって全国に送られていた
黒ダイヤが支えた夕張

時代は流れエネルギー革命により
石炭から石油・天然ガスに移行
また石炭の価格の安い輸入品に押され
国も国内の炭礦を閉山へと政策転換

夕張においても次々に炭礦が閉鎖
最後の炭礦もガス爆発が発生し多くの犠牲者をだし
閉山が決まりました
夕張市は「たんこうからかんこうへ」と
石炭施設の場所だったところに
絶叫マシーンなど大レジャーランドを建設
しかし状況が好転することはありませんでした

夕張市の鈴木市長はJR北海道の本社にて
島田社長と会談
乗客減で低迷している石勝線夕張支線の提案を行い
代替えの交通政策について協力の要請を行った
夕張支線は2019年3月のダイヤ改正時に廃止の見通し

JR線の廃止問題を抱えている自治体から廃止の提案を行うのは
前代未聞!極めて異例!驚きといえます
しかし、乗客が増加して状態が好転することはまず考えられず
何もせず廃止をただ反対して待つよりも
先手を打って少しでも有利な条件を引き出す狙いだろうと
北海道新聞に記載されています

JRが廃止のお願いを行って
はい!わかりました。言われた通りにするから
これをやってくださいJRさん!
夕張市は完全に条件闘争に入った訳ですね
鉄道ファンの方々にとって悲しいことですが
夕張線 新夕張~夕張館16.1kmの廃止は決定的です

しかし利用者が居ない状態で続けてくれと言い続けるのも
虫が良すぎると言われるでしょうし
住民が例え増加したとしても
夕張線を使うでしょうか?
自動車の運転を止めた高齢者や高校生
よく交通弱者と言いますが
この方々の手段をどう考えるか

以前とある役所の方々の笑い話・・・
鉄道廃止反対と鉄道の本社に陳情に来た際
鉄道会社の幹部の方が
自治体のみなさん、今日はこちらにどのようにいらっしゃいました?
と聞いた際 誰一人鉄道で来た人はいなかった
本当に必要ですか?この町に?と返させてしまった
難しいですね

ただ全国の鉄道ファンのみなさん
長い期間の休みを使って北海道の鉄道に乗りに行きましょう
利用者があれば商売として成り立つのですから

 

アーカイブ

一覧へ